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広告の不正利用の検知と不正対策について

2017.07.04

今回のメタップスリンクスブログでは、先日戦略的業務提携を発表させていただいた※Kochava社と実施している広告の不正検知について、実施していることと対策内容についてお伝えさせていただきます。

※下記参考
https://www.metaps-links.com/news/2017/04/26/strategic-business-alliance-with-kochava/

 

はじめに

近年のモバイル広告業界で話題となっているアドフラウド(Ad Fraud)ですが、どのような問題があるのでしょうか。
アドフラウドの問題とは、「広告を見ている/アクセスしているのが人(ユーザー)なのかコンピューター(ボット)なのかが判別出来ないこと」や、「不正なアクセスにより収益を不正に獲得している」と、配信している広告へのアクセスが適切であるかが判断できずに、広告主側に対して適切でないコストがかかることになります。不正なアクセスが混在しているため、実際に配信している広告の検証を正しく行うのが困難になってしまいます。

 
 

広告の不正検知とは

モバイル広告市場において、複数の要因によって広告効果の本来の価値を計ることの難易度が増してきています。正しい基準で広告効果を評価するためには、基準となるデータの正確性が重要となります。そのため、重要なデータであるクリック数やインプレッション数が不正アクセスにより増加すると、広告効果を評価する際の基準が狂ってしまうので、正しく計測する必要があります。正しく計測するため、広告の不正アクセス検知の重要性が増してきています。

 
 

広告の不正とは

様々な利用状況を確認し、蓄積されているデータを分析したところ、不正と考えられるアクセスを発見しています。発見したログを分析し、大きく下記の項目に分類しました。

  • クリック計測
    • コンバージョンを計測するまでのクリック数が異常
  • 不正なトラフィックとクリック数が膨大なデバイス
    • クリック量が膨大すぎるネットワークやサイト、クリック数が膨大なデバイス(botやエミュレータなど)
  • インストールデータから検知する不正アクセス
    • 「コンバージョン発生までの平均時間」の異常値(クリックからコンバージョン発生までの平均時間)
    • 「コンバージョン発生までの時間」の異常値(クリック→インストール→起動までの平均時間)
  • Ad Stacking(広告の重ね合わせ)
    • クリックやインプレッションが同一の時間/サイトで複数発生

 
 

広告の不正対策

蓄積されているデータと、前項にて発見した不正利用を組み合わせて、実際にアクセスされてるデータを監視し、リアルタイムでデータの分析を行います。更に、不正利用の対策を行いやすくするため、以下の11点を確認項目として監視しています。
尚、不正利用と判断したものは、随時ブラックリストに登録し、アクセス自体を制限しています。

  1. クリック数が多いIPアドレス
  2. クリック数が多いデバイス
  3. 「コンバージョン発生までの平均時間」の異常値
  4. 「コンバージョン発生までの時間」の異常値
  5. クリックとインストール/コンバージョン発生時の地理的な差分
  6. クリックとインストール/コンバージョン発生時のプラットフォームの差分
  7. 複数回ハッシュされたアトリビューション判定
  8. Ad Stackingのクリック
  9. 匿名のインストール
  10. 未検証のインストールレシート
  11. 未検証の購入レシート

 

広告の不正対策の確認項目

広告の不正対策として確認している11点の確認項目について、それぞれ下記内容で監視しています。

  1. クリック数が多いIPアドレス
    • 特定のIPアドレスで発生する大量のクリックを不正対象として監視します
  2. クリック数が多いデバイス
    • 同一デバイスから対象のクリックが発生するのは異常のため不正対象として監視します
  3. 「コンバージョン発生までの平均時間」の異常値
    • クリックしてからコンバージョン発生するまでの時間が、アプリ/配信先の平均値から大きく離れているは異常のため不正対象として監視します
  4. 「コンバージョン発生までの時間」の異常値
    • クリックしてからインストール・起動までの時間が、アプリの平均値から著しく早いのは異常のため不正対象として監視します
  5. クリックとインストール/コンバージョン発生の地理的な差分
    • 多くのインストールはクリックした際と物理的に近い場所で行います。クリックを行った場所とインストール/コンバージョン発生を行った場所が物理的に離れている場合、不正対象として監視します
  6. クリックとインストール/コンバージョン発生のプラットフォームの差分
    • 広告が繰り返し異なるプラットフォームに出稿されているのは問題となります。異なるプラットフォーム(OS)でクリックが発生している場合、不正対象として監視します
  7. 複数回ハッシュされたアトリビューション判定
    • プライバシー保護のため広告IDなどの情報をハッシュ化して通信を行います。しかし、ハッシュ化が複数回行われる場合、トラフィックが仲介されていることが考えられるため、不正対象として監視します
  8. Ad Stackingのクリック
    • 同一端末、同一時間にて複数の広告がクリックされる場合、広告が重ねられていることが考えられるため、不正対象として監視します
  9. 匿名のインストール
    • 匿名のプロキシ、VPN、TOR Exit node(TOR出口ノード)を利用して特定を避ける(トランザクションの透明性が確保できない)場合は不正対象とします
  10. 未検証のインストールレシート
    • iTunes Storeからのインストールの場合、検証可能なインストールレシートを受け取り、インストールの検証が出来ない場合は不正対象とします
  11. 未検証の購入レシート
    • 検証可能な購入レシートを受け取り、購入の検証が出来ない場合は不正対象とします

 
 

おわりに

Metaps Analyticsでは、業務提携しているKochava社と協力し、広告の不正アクセスを検知する仕組みの改善を引き続き実施してまいります。
不正アクセスを検知して不正利用を防止し、広告効果を正しく評価する上で必要な元データの正確性を担保することにより、広告主、広告プラットフォーム、媒体運営者にとって公平で適正な環境構築の協力と、マーケターが適切な判断を行える環境を提供してまいります。

 
 

【Metaps Analyticsとは】
 国内外で200社以上に導入され、20億以上のオープンIDを保有しております。 ユーザーの行動分析からデータ資産化を実施し、その後のマーケティング施策や収益化、内部施策などをワンストップで提供する総合管理ツールです。 マーケティング支援、データのコンサルティングを通じて得たナレッジやノウハウを時代に合わせた機能としてアップデートしていく予定です。

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株式会社メタップスリンクス プラットフォーム戦略部
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