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広告の不正利用の検知の新しい指標

2018.06.28

今回のメタップスリンクスブログでは、前回お伝えさせていただいた広告の不正利用の検知と不正対策について、新たに追加した検知方法の内容についてお伝えさせていただきます。

「広告の不正利用の検知と不正対策について」は前回の記事を参考
https://www.metaps-links.com/blog/2017/07/04/adfraud/

 

新たに追加した広告の不正対策の確認項目

広告の不正対策として新たに下記の確認項目を追加しております。

  1. クリック・フラッド
  2. 「コンバージョン発生までの時間」の異常値
  3. 「コンバージョン発生までの時間」の分布

 

新たに追加した不正対策の内容と監視内容

今回新たに追加した不正内容と、それぞれ下記内容で監視しています。

  1. クリック・フラッド
    • クリック・フラッドとは、ラストクリックを獲得するための不正です。コンバージョンが発生する前に不正なクリックを差し込むことにより、アトリビューションの獲得を試みます。また、頻繁に行われる不正のため、全体として膨大なクリックが発生します。そのため、クリック数に対してコンバージョン数が異常に少ないCVRを不正対象として監視します。
  2. 「コンバージョン発生までの時間」の異常値
    • クリックしてからコンバージョン発生までの時間が、アプリの平均値から著しく早い場合は不正対象として監視しておりましたが、物理的な要因(ネットワーク速度やアプリサイズ等)やユーザーの動機(インセンティブ広告等)により適切な時間を管理して、異常値を不正対象として監視します。
  3. 「コンバージョン発生までの時間」の分布
    • クリックやインプレッションからコンバージョン発生までの時間を蓄積・管理します。「コンバージョン発生までの時間」の分布では、正常値や異常値の分布傾向を把握した上で、クリック数やインプレッション数を管理して、異常値を不正対象として監視します。

 

広告の不正対策の確認項目

今回、新たに追加した確認項目により、広告の不正対策の確認項目は下記の通りとなります。

  1. クリック数が多いIPアドレス
    • 特定のIPアドレスで発生する大量のクリックを不正対象として監視します
  2. クリック数が多いデバイス
    • 同一デバイスから対象のクリックが発生するのは異常と判断し、不正対象として監視します
  3. 「コンバージョン発生までの平均時間」の異常値
    • クリックしてからコンバージョン発生するまでの時間が、アプリ/配信先の平均値から大きく離れているのは異常値のため不正対象として監視します
  4. 「コンバージョン発生までの時間」の異常値今回の内容により更新
    • クリックからインストール・起動までの時間が、アプリの平均値から著しく早いのと、物理的な要因(ネットワーク速度やアプリサイズ等)やユーザーの動機(インセンティブ広告等)により適切な時間を管理して、異常値を不正対象として監視します
  5. クリックとインストール/コンバージョン発生の地理的な差分
    • 多くのインストールはクリックした際と物理的に近い場所で行います。クリックを行った場所とインストール/コンバージョン発生を行った場所が物理的に離れている場合、不正対象として監視します
  6. クリックとインストール/コンバージョン発生のプラットフォームの差分
    • 広告が繰り返し異なるプラットフォームに出稿されているのは問題となります。異なるプラットフォーム(OS)でクリックが発生している場合、不正対象として監視します
  7. 複数回ハッシュされたアトリビューション判定
    • プライバシー保護のため広告IDなどの情報をハッシュ化して通信を行います。しかし、ハッシュ化が複数回行われる場合、トラフィックが仲介されていることが考えられるため、不正対象として監視します
  8. Ad Stackingのクリック
    • 同一端末、同一時間にて複数の広告がクリックされる場合、広告が重ねられていることが考えられるため、不正対象として監視します
  9. 匿名のインストール
    • 匿名のプロキシ、VPN、TOR Exit node(TOR出口ノード)を利用して特定を避ける(トランザクションの透明性が確保できない)場合は不正対象とします
  10. 未検証のインストールレシート
    • iTunes Storeからのインストールの場合、検証可能なインストールレシートを受け取り、インストールの検証が出来ない場合は不正対象とします
  11. 未検証の購入レシート
    • 検証可能な購入レシートを受け取り、購入の検証が出来ない場合は不正対象とします
  12. クリック・フラッド今回の内容により追加
    • コンバージョンが発生する前に不正なクリックを差し込むことにより、アトリビューションの獲得を試みます。また、頻繁に行われる不正のため、全体として膨大なクリックが発生します。そのため、クリック数に対してコンバージョン数が異常に少ないCVRを不正対象として監視します
  13. 「コンバージョン発生までの時間」の分布今回の内容により追加
    • クリックやインプレッションからコンバージョン発生までの時間を蓄積し、正常値や異常値の分布傾向を把握した上で、クリック数やインプレッション数を管理して、異常値を不正対象として監視します

 
 

おわりに

Metaps Analyticsでは、業務提携しているKochava社と協力し、広告の不正アクセスを検知する仕組みの改善を引き続き実施してまいります。
不正アクセスを検知して不正利用を防止し、広告効果を正しく評価する上で必要な元データの正確性を担保することにより、広告主、広告プラットフォーム、媒体運営者にとって公平で適正な環境構築の協力と、マーケターが適切な判断を行える環境を引き続き提供してまいります。

 
 

【Metaps Analyticsとは】
 ユーザーの行動分析からデータ資産化を実施し、その後のマーケティング施策や収益化、内部施策などをワンストップで提供する総合管理ツールです。
マーケティング支援、データのコンサルティングを通じて得たナレッジやノウハウを時代に合わせた機能としてアップデートしていく予定です。

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お問い合わせ先
株式会社メタップスリンクス プラットフォーム戦略部
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