レポート

「東アジアで勝つ!」日本発海外展開セミナー

2017.03.09

メタップスリンクス セミナーレポート

~世界で戦う!~月商150億円スーパータイトルの海外戦略イベントレポート!!海外展開に成功するアプリの特徴とは?

2月某日、表参道にてメタップスリンクス主催でスマホアプリの海外展開についてセミナーを開催いたしました。
中国、韓国、台湾からトップパブリッシャー、大手メディアに登壇いただき、メタップスリンクス代表・平がモデレーターを務めながら最新の海外事情を紹介しております。また、日本から海外に進出し成功を収めているワンダープラネット様にご登壇いただき、日本から海外に攻めて出る際に重要なポイントについての事例紹介をしていただきました。今後海外展開をご検討の企業担当者様必見のセミナー内容をレポートいたします。


▲モデレーター:弊社代表 平

▲会場雰囲気、満員御礼

 

登壇企業様紹介
海外事例紹介企業

  • [台湾] BEAR Media(台湾トップレベルパブリッシャー、プロモーション会社)
  • [韓国] IGS(韓国モバイルゲーム最大級のNetmarbleの戦略子会社)
  • [中国] 任玩传媒(Tencentパートナー企業、中国最大級ゲーム情報サイト、パブリッシャー)

国内から国外へのアプリ展開事例

 

各国市場について

 
 

【台湾市場】

中国本土に展開する前段階として進出することの多い台湾市場。文化圏的にも日本に近い台湾市場を攻略する鍵とは?

 

まずは台湾市場の特徴からみていきましょう。

台湾市場は2016年のスマホゲーム市場は2016年には約790億円の市場から、2017年には約902億円の市場へと伸びています。市場の伸びとしては約14.2%と高い成長率を見せており、これからもまだ伸長してく市場です。

2016年の売上げランキングTOP100では日本のアプリ11タイトルがランクインしています。売上TOP3としてはポケモンGO、クラッシュフィーバー、Final Fantasy Brave Exviusが名を連ねています。

元々はIPタイトルや戦略シミュレーションの人気が高い市場でしたが、市場の成熟化が進み、ソーシャル性の高いゲーム、他のユーザーと競うようなゲームの人気が高まっています。

 

ここまでは市場の動きを見てきましたが、実際に台湾で成功するために重要な要素は何になるのでしょうか?

 

台湾でのアプリ成功要素はおおよそ上記の3点に集約されます。

運営のスピード(運営節奏)

台湾ではユーザーのコンテンツ消費速度が日本より早いため運営スピードをあげてコンテンツの提供をすることが必要となります。そのため日本でコンテンツを生み出す体制とは別の体制を構築していく必要があります。

全方位的なマーケティング(全方位推廣)

これは日本でも同じことが言えるかと思いますが、届けたいユーザーに対して首尾一貫したマーケティングを行う必要があります。メタップスリンクスで日本市場でマーケティングのご支援をさせていただく際にも同様にコアユーザーの獲得、ユーザー層の拡大、アプリのIP化とフェーズに合わせた戦略プランを作成させていただいております。

ローカライズ(現地化)

台湾でアプリを成功させるためには台湾に合わせたカスタマーサービス、台湾ユーザーに向けたオフラインでのマーケティング施策が必要となります。

 

マーケティング事例

ユーザーをコアユーザー、準コアユーザー、マスユーザーと分けた際にそれぞれのフェーズで取るべき施策が変わります。コアユーザーを獲得するためにゲーム内キャラに扮したコスプレイヤーを起用し、エンゲージメントの高いユーザー獲得を目指します。そこからより層を広げていく際にはTVCMやYouTuberの起用、オフライン広告(交通広告など)を活用しながらリーチを増やしアプリの認知を最大化させ利用者層を広げていきます。

Point:
ここまでみてきたように台湾でアプリビジネスを成功させるには現地に合わせた運営、ローカライズと戦略的なマーケティング活動になります。特に運営とローカライズについては台湾市場に精通したパートナー選びが重要となります。

 
 

【韓国市場】

Google Playのストア売上が世界3位(2016年度)の韓国市場。韓国市場に参入していくためにはどのようなローカライズが必要となるのでしょうか?

まずは市場をみながら、日本アプリと韓国アプリの違いをみていきましょう。

韓国のスマホゲーム市場は2017年約4,370億円の売上が見込まれています。モバイルゲームユーザーの伸びは鈍化したものの、引き続き市場としては拡大を続けています。

韓国市場ではストア売上TOP20にランクインするアプリのうち9アプリがIPをベースとしたアプリとなります。強いIPを持ち、まだ韓国市場でアプリをリリースしていない企業にとっては大きなチャンスがあると言えます。ここまでみてきたように伸びている市場と強いIPがストアの上位を占める構造となっています。

 

それでは具体的に日本と韓国のアプリではUI/UXがどのように異なるのでしょうか?

アプリのUI/UXの視点から見ると上記の図のような違いがあります。
日本のアプリはストーリー中心のプレーをユーザーに提供し、メインメニューやデザインはその導線に最適化されることが多いのと対比して、韓国のアプリではストーリーだけではなく他のゲーム要素も含めてユーザーに提供するため総合管理メニューを採用していることが多いです。

実際にIGSの親会社であるNetmarbleが日本でセブンナイツを展開する際にはUI/UXを日本ユーザー向けに変更してリリースしています。各国に合わせてメニュー画面の変更をするなどの対応で海外でのアプリ展開の成功確率を高めることができます。

Point:
ここまでみてきたように、UI/UXのローカライズについては国ごとにユーザーの志向が異なるため、ユーザーの志向に合わせてローカライズをする必要があります。

 
 

【中国市場】

多くの企業が中国本土への進出を試みてきましたが、なかなか成功に結びつかないことが多いです。日本から中国に展開する際に外してはいけないポイントとは何でしょうか?

日本のアニメ、マンガ、ゲーム文化は中国でも多くのファンを獲得し、中国市場で大きなポテンシャルを有していると言えます。しかし、日本から中国に進出したゲームアプリは中国の風土に合わなかったためなかなか大きな成功を収めることができずにいました。そのような状況の中、今後日本企業が中国展開をする上で3つの重要な要素を「ゲーム開発」、「市場環境」、「文化面」に分けてご紹介いたします。

1. ゲーム開発

日系企業は基本的に丁寧に時間をかけてゲームを作り込みます。しかし、中国のゲームプレイヤーはコンテンツの消費スピードが非常に早いため、そのような開発ではコンテンツの消費速度にすぐに追いつかれてしまいます。そこで開発速度を中国でのコンテンツ速度に合わせることが必要とされます。

2. 市場環境

市場環境の大きな違いとしては日本ではAppStoreとGoogle playのみに対応すればよいのですが、中国ではプラットフォームが分散しているため、それぞれのプラットフォームと提携する必要があります。また、中国では外資系企業がインターネット業務に従事することに制限があるため、中国の企業と連携してアプリの運営をする必要があります。そうした分散性にどのように対応するのかが重要となります。

3. 文化面

日本のゲームプレイヤーはゲーム内のコレクションと育成に魅力を感じますが、中国のゲームプレイヤーはお金を使ってどれだけ早くゲームをクリアできるのかに魅力を感じます。つまり、ゲーム内の課金に対してより実用性を求めるのが中国のゲームプレイヤーということです。このようにゲーム内の課金に対する文化の差を考慮してゲームをリリースする必要があります。

「開発」、「市場環境」、「文化面」これら3つのポイントを抑えながらの展開が中国では求められます。それぞれを独立して考えてしまうと成功が遠のいてしまうため、「開発」、「市場環境」、「文化」とこれら3つを一気通貫で考えていくことが求められます。また、それを実現するための中国でのパートナー探しも大変重要な要素となります。

 
 

【成功事例(ワンダープラネット社:クラッシュフィーバー)】

ワンダープラネット社からはCOOの久手堅氏にご登壇いただき、クラッシュフィーバーをどのように海外展開させたのかについて講演いただきました。

ワンダープラネット社が海外展開において成功した要因を考察してみましょう。

2015年7月にクラッシュフィーバーをリリースし、2016年5月には台湾、香港への展開を行っています。展開後にはそれぞれの国でセールスランキング1位を獲得し、2016年にはGoogle PlayのMost Attractive Gemeに選出されています。

そのように海外展開を成功させている同社は海外展開を成功させる上で3つのポイントが重要だと考えています。それはマーケットのサイズ、コンテンツの親和性、十分なマーケティング活動です。
この3つのポイントが十分に満たされているかどうかを考える必要があります。

また、台湾、香港へと海外展開する際には言語面のローカライズのみを行い、大規模なローカライズは行わないませんでした。その代わりに、日本のゲーム内イベントとは内容を変更して台湾や香港のゲーム内イベントを展開。そうすることでイベント内容を先読みさせず、現地にマッチした形でのコンテンツを提供しています。

Point:
ワンダープラネット社が海外展開を成功させた要因としてはまずは市場を台湾、香港に絞り展開したこと、その後戦略的に展開地域を広げていったことでしょう。このようにまずはどの地域から展開をしていくのかを見極め、経営資源を集中させることが海外展開では求められます。

 

まとめ

今回海外の3社様によるマーケットのご紹介を致しましたが、それぞれの国ごとに特色があり、それぞれの市場環境に合わせたローカライズ、マーケティングを行うことが大変重要となります。

メタップスグループでは2011年から海外展開を推し進め、現在8カ国での営業活動を行っており、これまで蓄積したアプリマーケティングの知見、メタップス海外現地法人によるローカライズ・プロモーションの実績は、ディベロッパー様・パブリッシャー様の海外展開成功に寄与するものと考えております。

メタップスリンクスは提供するアプリの統合型分析ツールMetaps Analyticsを通じて、ボーダレスに蓄積されたデータを活用し、勝ちパターンの可視化を行っております。また、各国で展開したマーケティング施策も一気通貫で可視化・評価が可能となります。台湾事例でもあるような動画制作など、各種マーケティング施策の企画・分析評価、マネタイズまで一気通貫でサポートさせていただいております。

長時間セミナーとなったためブログだけではお伝えしきれない内容も多くございますので、海外展開にご興味のある企業様はお気軽にご連絡をいただければと思います。

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お問い合わせ先
株式会社メタップスリンクス
プラットフォーム戦略本部 メタップス事業部
Mail:biz@metaps-links.com
レポート:株式会社メタップスリンクス 梅本匠

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